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おわら保存会11支部の特徴


おわら風の盆は旧町と呼ばれる「東新町、西新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、
今町、下新町、天満町」と井田川をはさんだ対岸の「福島」を併せた合計11の町で行われます。
11の町それぞれに、「富山県民謡越中八尾おわら保存会」の支部が組織されており、
おわら風の盆はその支部毎に日程を定め行っています。
東新町 ひがししんまち
諏訪町の先にあって、おわら保存会11支部の中で最も高台に位置する支部です。この支部の少女だけが、愛らしい早乙女衣装をまとって踊ります。また、この支部にはカイコを奉った若宮八幡社があり、その境内で披露されるおわらには独特の風情があります。

鏡町 かがみまち
かつては花街として賑わった町の支部で、女踊りには芸妓踊りの名残もあって、艶と華やかさには定評があります。鏡町支部への入り口でもある、おたや階段下が支部のメイン会場となっており、その会場で行われる舞台踊りや輪踊りをおたや階段に座って鑑賞するスタイルが有名です。

西町 にしまち
東町とともに旧町の中心にあって、旦那町として栄えた支部です。今でも土蔵造りの家や風情ある酒蔵、格子戸の旅籠など情緒あふれる建物が残っています。昼間に行われる、禅寺坂を下った先にある禅寺橋で石垣をバックにした輪踊りには独特の風情が感じられます。

天満町 てんまんちょう
東西北の三方を川に囲まれた町にある支部です。明治23年に「天満町」と改称し、その名の通り天満宮があります。この支部ではおわらの唄の途中に「コラショット」と囃子を入れて、音程を下げて力強く歌う独特の歌い方があります。その歌い方は「コクボ(川窪)おわら」と呼ばれています。

西新町 にししんまち
11支部の中で最も南に位置する支部です。新しく区画割されたことをあらわす「新屋敷(しんにゃしき)」という通称でもよばれます。腰を深く落としてから大きく伸び上がる所作の男踊り、また繊細かつ優美な女踊りと相まっての町流しは見応えがあります。
