
1740年代から受け継がれる、八尾の春の祭礼行事「曳山祭」は、生糸、蚕種、和紙、木炭の生産と取引で栄えた八尾商人の繁栄の象徴です。
この豊かな生活の中で連綿と受け継がれる曳山と郷土芸能。
展示館では、雅やかな曳山囃子とともに、常時3台の曳山を見ることができます。












ご利用案内
入館料
大人
500円
団体( 20名以上)
450円
団体(100名以上)
400円
小人(高校生以下)
300円
団体( 20名以上)
270円
団体(100名以上)
240円
未就学児
無料
団体入場予約申込書のダウンロードはこちら
※空き状況を事前にご確認の上、お申し込みください。
→ 越中八尾観光協会 076-454-5138
入館料の減免
-
「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」のいずれかをご提示で、本人と介助者1名が半額。
-
おでかけ定期券をご提示の方は半額。
-
孫とおでかけ支援事業として、連携市町村の祖父母※が孫(ひ孫)と一緒にご入館されると無料。窓口で申請書を記入してもらいます。
※富山市・砺波市・小矢部市・南砺市・射水市・高岡市・氷見市・滑川市・舟橋村・上市町・立山町・魚津市・黒部市・入善町・朝日町にお住まいの方に限る。
開館時間
9:00~17:00(16:30入館受付終了)
休館日
年末年始(12月29日~1月3日)、メンテナンスの為、臨時休館あり
曳山展示館
八尾曳山の誕生
八尾曳山の起源は寛保元年(1741)、八尾八幡社の前身である産神上皇太子社の社殿吹替えの際、上新町が花山車に富山藩主である前田正甫公から譲り受けた雛人形と素人芝居の役者を乗せ奉納し、その帰りに町中を曳き回ったのが始まりであると伝えられています。
その後、各町が八尾町人の豊かな財力を示すかのように曳山を造り、競い合うように現在の絢爛豪華な曳山を6基造り上げました。


特徴と構造
八尾曳山は、高さ7.5m、重さ約4tの二層構造で、20余りの彫刻で飾り付けられています。題材の多くは文学や芸術に根ざしたものですが、不老長寿を手にした仙人たちの姿も随所に見られ、健康で長生きしたいという人々の願いが込められています。
屋根の四隅には瓔珞が提がり、上層部の四本柱には各町の紋が入った天幕が張られ、御神体となる人形が載せられています。
また、下層部の御簾が掛けられた中には囃子方が乗り、三味線・横笛・太鼓などの楽器を奏でながら曳山の巡行を盛り立てます。
現在、越中美術工芸の粋を集めた6基の曳山は、富山県有形民俗文化財に指定されており、八尾曳山展示館にて3基を常設展示中です。


贅を尽くした飾り
井波の彫刻、城端の漆工、高岡の彫金など当時の名工の作が惜しげもなく飾り付けられた豪華な曳山は、江戸時代に富山藩の財政の6割を賄い御納所と呼ばれ、養蚕業(蚕種・絹)と和紙で豊かな財を築き上げた八尾の町人文化の繁栄の証であり誇りでもあります。
1.緊張感あふれる一瞬をとらえるように彫られた小脇彫(西町)
2.水鯉の煌びやかな金具が飾られた車輪(上新町)
3.古くから絵画の題材にもなっている蝦蟇仙人の小脇彫(西町)
4.長寿の仙術で800年生きたと伝えられる琴高仙人の大彫。彫師は金剛寺屋岩倉理八、
彩色は城端11代小原治五右衛門(今町)

展示室
秋路の世界
生涯にわたり故郷八尾を愛し、おわらをテーマにした版画や絵画を数多く残した板画家・林秋路の版画や絵画などを展示しています。
高等小学校を卒業した秋路は東京の洋品店に奉公、帰郷後に洋品店を開業する。その後、おわらの歌詞「八尾四季」の作者でもある小杉放庵、新踊りを振り付けた若柳吉三郎など文人たちと交流を重ねることで、一途に画業に打ち込むようになっていきました。叙情的で親しみのある秋路の作品は、今もなお八尾の人々に愛されつづけています。


城々山花見のおわら 65×102cm 昭和30年頃 城々山の咲き詩る満開の桜の下でおわらを楽しむ人々の姿がたおやかに描かれている。
カイコと八尾

八尾町は江戸時代から戦前まで養蚕業で栄え、特に蚕種(カイコの卵)を多く生産し、全国に出荷していたことから「蚕都」と呼ばれていました。
それがこの地域の人々の生活を支え、曳山やおわらという文化を育んでいきました。このコーナーでは養蚕業の歴史や養蚕道具などを展示しています。

1. 回転まぶしが普及するまで使用されていたカイコの巣
2. 萌黄色の生糸は天蚕(野生種の蚕)のもの
3. 和紙にカイコの卵が産みつけられた蚕種紙は、富山売薬によって日本全国へと販売された。
曳山風情
6基の曳山の歴史や特徴を見比べながら観覧できる大型パネルを設置。
西町曳山の1/7スケールの模型や歴代の曳山祭のポスターデザインなども展示しています。

川崎順二像
おわら保存会の初代会長の川崎順ニは医師をする傍ら私財を投じ、おわらをより格調高い芸術へと高めようと各会の文人墨客を八尾に招き、おわらの再興に努めた。

ホール
おわら鑑賞(貸切団体予約制)
料 金
お一人様1,500円(50名未満の場合は一団体75,000円)
曳山展示館入館料込
開催日
団体予約制 ※ご旅行の行程に合わせてご予約いただけます。
時 間